ロベルタ・ノリエガ サピン空軍から派遣されている女性パイロット。28歳。グランディスがサピン空軍に在籍していた当時の部下であり、彼女の信頼は厚い。突出した技能は持っていないが、あらゆる任務を満遍なくこなす技量を持っている。ごく一部の「特別な」パイロットを除けば、彼女のように飛ぶことを目指すべし……という見本でもある。反面、急転する戦況での判断が鋭くはないため、グランディスと足して2で割るとまさに理想的なパイロットが生まれるかもしれない。 2児の母親でもあり、どちらかと言えば非常識な面子の多いシルメリィにあって、フィーナの良き相談役でもある。作家の旦那に子供の面倒を任せて今日も空を飛ぶスーパーママである。休暇は勿論家族の元で過ごし、リフレッシュを図っているようだ。時折通信士官にこっそりと依頼して、無線をやっている亭主に対して私信を打っているときがある。 |
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レスター・アルウォール シルメリィ艦隊司令。元々の所属はオーシア海軍であり、近日中にアンダーセン提督の後任としてレイヴン艦隊を統率する予定である。オーレリア・レサス間の戦争の陰に見え隠れする勢力を突き止め、可能ならば殲滅する使命を帯びて、分遣隊を預かる。航空母艦運用経験は極めて長く、ベルカ事変においては空母「カノンシード」の艦長として、ベルカ残党との戦いを繰り広げた。そんな彼の豊富な実戦経験が見込まれて、今回の出撃となった。何かと難問をぶつけて来るグランディスを見事にあしらっている。ベルカ事変の頃と比べると、だいぶ老獪になったようだ。 なお、彼はmasamuneのAC05小説番外編第一弾に登場したオリジナルキャラである。あの戦いから10年。ベルカ残党軍との戦いは、彼の進む道を大きく変化させることとなった。ハーリング元オーシア大統領やアンダーセン提督らの推薦もあって、レイヴン艦隊創設当初からこの艦隊に関っている重鎮の一人でもある。 |
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ニック・B・オズワルド かつてはドラグーン隊の整備班にもいた、陽気な整備兵。現在でもそのノリは健在で、ipodのイヤホンが常に耳の中に入っている。堅物の整備兵が多い中で、彼の存在は際立っている。だがその陽気な性格から皆に好かれ、また彼自身の整備技術と経験は優れているため、気が付けば整備班の中でしっかりと自分の居場所を確保していた。シルメリィへの乗艦は、艦隊司令アルウォールの推薦によるもの。かつてベルカ事変をも経験したベテラン整備兵の存在は、若手の整備士たちのまとめ役として適任と判断された結果である。 主にフィーナ機の整備を担当し、格納庫にこもりがちなフィーナの話し相手になっていることが多い。またこっそりと彼女の写真を撮影しては、若手整備士たちの中で結成されているファンクラブにばら撒いたりしている。しかし時々グランディスに発見され、海へと投げ込まれている。 |
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ドミニク・ズボフ ベルカ空軍 第13夜間戦闘航空団第6戦闘飛行隊 「シュヴァルツェ隊」隊長。 督戦隊隊長として友軍からも恐れられた男。蔑みと畏怖の念を込めて、ついに付いたあだ名が「ハゲ鷹」。戦後、戦犯となることを恐れて逃亡。エスケープキラーが、追われる羽目になる――ACE COMBAT ZEROより抜粋――。 彼については、あまり長い説明は必要あるまい。ベルカを終われた後も、飄々として生き続けてきたかつてのエースは、ベルカ事変においても非公式ながらスーデントール決戦に参加していたという記録が残されている。世界中を転々としてきた闇の貿易商は、レサスによるオーレリア侵攻が始まる2年ほど前からグリスウォールに住み着き、海岸沿いのビーチで土産物屋を開き、今日に至る。 アルベール・ジュネットの訪問を実は今か今かと待ち受けていた。かつてのエスケープキラーは、気に食わないレサス軍とディエゴ・ギャスパー・ナバロに一泡吹かせることを目的に、ジュネットに協力して暗躍する。相変わらず、彼のせわしい手の動きは健在である。 |
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レオナルド・フェラーリン グリスウォールの繁華街の裏通り、知る人ぞ知る店がある。「オストラアスール」という名のその店は、筋骨隆々としたマッチョなレディたちの手厚いサービスを受けられる店として、その世界では良く知られている。そんなレディたちを束ねるオーナーが、他ならぬレオナルド・フェラーリンその人である。政府高官まで広い客層を持つ彼は、オーレリアの表にも裏にも広い人脈を持ち、様々な情報に通じていると噂されるが、当人は笑って何も答えない。 ドミニク・ズボフとは、ズボフがオーレリア入りする以前からの知り合いである。レサスによる侵攻後は、通常とおりの営業を続ける裏側で、レサス軍の機密情報の類をせっせと溜め込み続けていた。アルベール・ジュネットの来訪を待ち続けていた人間の一人。以後、彼は得意分野たる情報戦で、オーレリア解放に一役買うこととなる。 ちなみに彼の前職は公務員である。オーレリア国防省第1情報部特務室。情報と実戦のエキスパートであることは、言うまでも無い。 |
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ロイド・ワンズ・ホーランド 航空母艦シルメリィ整備班のうち、「カイト隊」専属班班長。本格的な整備や修理は陸上ドックに持っていくしかないが、船の中で出来る整備は全てこなすプロフェッショナル。人生の大半 を船の上で過ごしてきた筋金入りの空母乗り。もともとはオーシア海軍の所属であるが、今ではシルメリィ艦隊の専属となってしまい、任期満了後は退役を考えているらしい。白髪混じりの頭でひょろっとしたツナギ姿の男が見えると、パイロットたちは安堵する。エンジン整備とコンピュータ関連の知識と経験が豊富である。グランディスのADF-01Sをはじめとして、最先端技術の詰め込まれた戦闘機たちを整備することが何よりの生きがいであり、それらの機体を完璧に整備して飛ばすことが誇りだ、と部下たちに徹底的に教え込んでいる。 なお、大昔は渡りの整備士だったこともあり、1995年のベルカ戦争時はウスティオ空軍に参加して、ヴァレー空軍基地の整備士の一人として、傭兵部隊の機体を整備していた経験がある。そう、彼は「円卓の鬼神」の目撃者でもあるのだ。 |
アレックス・ハマー オーシア・タイムズ取締役社長。相変わらず現場が好きで、社長になった今も現場にちょっかいを出しに行っては部下たちから煙たがられている。だが重要案件に関しての彼のチェックは、全記者の最も恐れるものとなっている。それだけに、記事の信頼度は高く、それが好調な売れ行きにも反映されている。アルベール・ジュネットのレサス行きのきっかけを作った張本人。 「ようジュネット、そろそろ長年の借りを少し返す気はないか――?」 この一言が、筋金入りのベテランジャーナリストであり、今や大統領府の一員でもある男の重い腰を上げさせるきっかけとなる。もっとも、ハマー自身はジュネットのスクープを何よりも期待しているのだが。今では取締役などという肩書きに落ち着いているが、その気になれば地下に潜伏して暗躍することも出来る活動家でもある。 |
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ウルフ・ニッカード もともとは、オーシア海軍海兵隊シー・ゴブリン隊に所属し、ヘリ・パイロットとして数々の作戦に従事した。ベルカ事変においてはアンダーセン提督の指揮のもと、ハーリング大統領救出作戦や、ハーリング大統領のオーレッド凱旋作戦などに参戦、その操縦技量を存分に発揮している。長年の夢だった南国勤務は、シルメリィ艦隊のオーレリア行によって実現した。レイヴン艦隊傘下の海兵隊部隊の所属になっていた彼は、アンダーセン提督らの推薦により、シルメリィへの乗艦が決定したのである。 基本的に陽気で楽観的思考回路の持ち主。そのためか、オズワルドとは気が合うらしい。うっかりと口を滑らせて、その年齢にもかかわらずグランディスに投げ込まれているが、海兵暮らしの長い彼にとっては、その程度のダイブは然程問題ではなさそうである。 |